皆さんは、玉ねぎ皮を煮たら、煮汁はどんな色になるか知ってますか?
その汁はどんな味か知ってますか?
コソボには、涙を流さずには試せない民間療法があります。今日は私が実際に体験した療法についてお伝えしますね!
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咳が止まらない私に差し伸べられた手
あれはコソボ滞在中にカボチャのピテを食べた日のこと…原因不明の嘔吐を繰り返して死にそうになるも、翌日は友人たちとアルバニアに旅行に行く約束をしていたため、無理をして出かけた私。
かぼちゃのピテを食べたときの悲惨な経験は、こちらにちょろっと書いてありますよ
幸い嘔吐は止まったものの、今度は咳が出始めて止まらなくなってしまいました。もうむせまくって、海にバカンスに来たのに、咳き込み続けて療養に来た重病人みたいでした。ビーチチェアに寝転ぶと言うより横たわってましたもんね…。
そこまでして行ったんだ…
そんな私を不憫に思った友人たちが薬局で薬を買ってきてくれたのですが全く効かず、ついに禁断の民間療法を試すことになったのでした…。
玉ねぎの皮を煮た汁
ルリエッタ(通称ルーレ)は言った。「私が子どもの頃おばあちゃんがよく作ってくれたのよ。試してみて!」と。
おばあちゃんの知恵袋的なやつ。効きそう!
コンロでお湯を沸かし始めた彼女は、玉ねぎを取り出して皮を剥き始める。そう、玉ねぎは皮を剥くものだ。何も心配はいらない。
そう思っていたら、ツルンと輝く白い玉ねぎ本体は脇に置かれ、剥いた皮の方が煮えたったお湯の中に入れられたではないか!
ファサッ…ファサット入レタヨ…捨テルヤツヲ入レタヨ…
ナニシテル!?!?
皮だけとは思えないほど強烈に香る玉ねぎの匂いと共に、嫌な予感が漂う…。
ルーレは煮汁をコーヒーカップに手際良く注いで私に差し出した。「さ、飲んで!」
私の背中に稲妻が走った。
飲ム…。コレヲ…飲ム…??
茶色く透明の煮汁は、見た目はビーフコンソメスープのようだが、匂いは誤魔化せない。
ためらう私に彼女は容赦無く畳み掛ける。「一気によ!一気に飲むの!」
一気飲みした…。そうするしかなかった…。顔がクチャクチャになった…。
味は、「玉ねぎの香りのお湯」だった。
咳は止まらなかった。
砂糖を燃やして煙を吸わされた
「玉ねぎじゃ、咳止まらなかったわね…」心配そうなルーレが、もう一つ何かしてくれると言う。
出てきたのは真っ白でサラサラの砂糖だ。
砂糖を一体どうすると言うのだろう。
彼女は電気コンロの火をつける。またお湯でも沸かすのかと思いきや、なんと砂糖をスプーンですくって、コンロの上に直接乗せた!!
えーー燃えますけどーー!?
思った通り燃えた。モクモクと煙が上がり始めた。砂糖は見る見る間にただの炭と化していく…。
部屋に煙が充満し、先ほどの玉ねぎの匂いがかき消える。
おろおろする私に喝を入れるようにルーレが言う。「吸うのよ!」
吸ウ…?煙ヲ…デスカ…?
びっくりしてルーレを見る私。ルーレはジェスチャー混じりで叫んだ。「吸って!!はぅーーー!!(吸い込むマネ)」
どうやら口から吸い込めと言うことらしい。
ルーレの必死な叫びで私は覚悟を決めた。
はぅーーーーーー!!
「もっと!もっとよ!!」
はぅーーーーーーー!!!
5回ほど吸った。
咳は止まらず更にむせた。
科学的根拠はあるっぽかったが私には効かなかった
試すたびにルーレが期待に満ちた目で私を見るのですが、悲しくもすぐに咳が始まり、ルーレががっかりした顔になったのを覚えています。
ルーレいい人〜
これらのやり方、なんか意味あんのかな?と、昔調べたことがあるんですが、意外にも根拠っぽいものがあったんですよね。ただ、その根拠は忘れました。知りたい気持ちも消えました。知りたい人は調べてみてください。
この民間療法試してみたい!という方は、どうぞやってみてください。あなたには効くことを願っています!