大晦日はコタツで紅白歌合戦。正月は餅の食べ過ぎで胃もたれ…。もうそんな過ごし方する人は少数派かもしれませんが、日本のベタな年末年始はこんな感じですね。
今回は、コソボでは新しい年をどのように迎えるのか紹介したいと思います!
歌合戦スタイルではないが、大晦日定番の歌番組がある
もちろん紅白歌合戦はコソボにはありません。しかし、大晦日には必ず歌番組が放映されます。
テレビはお祝いムード一色で、番組は伝統曲から流行曲までじゃんじゃん流れます。コソボの歌手は、ポップ歌手も伝統の歌を歌うことがあります。
いつか紹介したいと思っていますが、コソボの歌手はみんな歌がものすごく上手なんですよ〜。コソボ縁の世界的スターがたくさんいるのもうなずけます。
みんなでテーブルを囲んでチキンや軽いスナックを食べる
コソボの大晦日に欠かせないのがチキンです。鳥の丸焼きなどを買って、家で家族みんなで食べます。
ほかには、ピーナッツや焼き栗、軽いスナックとジュースなども用意されます。夜遅くまでこれらをつまんでテレビを見ながらダラダラするのです。なんとなく日本と似ていますね。
ちなみに焼き栗は、コソボの冬の風物詩。通りに、いたるところでおじさんが栗を焼きながら売っています。コソボの栗は甘くないですが、焼き栗特有の香ばしさと食感が楽しめます。
すごく素朴な味なんですが、寒~い外でホカホカ湯気を出しながら焼かれている栗を見ると、つい買いたくなってしまうんですよね。ああ、なんだか食べたくなってきた…。
エアコンはないけど暖炉でポカポカ
冬は-10度以下になる日なんてざらにあるコソボ。ほとんどの家にはエアコンがなく、もちろんコタツもありません。が、暖炉があるんですよね。ああ暖炉よ…。パチパチと木の燃える音、匂い、暖かさよ…。
ちなみに、暖炉に使う薪は、夏のうちから用意しておきます。大きい薪を買ってきて、庭で薪割りするんですよ~。初めて薪割り見たときは、昔話のようだなと思いました。割った薪は、冬に使うため、庭で乾かしながら積み上げてストックしておきます。
薪割りって思いのほか力がいって、一度チャレンジしてみたことありますが、気持ちよくパカッ!て割るのって難しいんですよね。斧が途中に刺さった状態で止まってしまいました。
暖炉って本当にあったかくて、もう暑いくらいあったかくなります。お湯も沸かせるし、料理もできるし、ゴミも燃やせるし、いいな~。暖炉大好き。
元日はお店がお休み
コソボでは、大晦日も元日もほぼすべてのお店が閉まっています。でも、年末年始は家族で集まる大切おき。親戚が来たり、外国に出ている家族が帰省することも多いです。ということで、12月下旬は市場でお買い物をする人がたくさんいます。
基本的に、野菜も果物も量り売りされるのがコソボ。スーパーでも欲しいものを欲しいだけ袋に入れて、量ってから購入します。伝統料理に欠かせないほうれん草もこうして豪快に売買されます。上の写真を見れば分かるかと思いますが、コソボのほうれん草は日本のものより小さいんですよ。
ちなみに、この写真の右下に映っている2リットルのペットボトルに入っているのは何だかわかりますか?実はこれ、牛乳なんです。コソボでは「牛から今朝絞ってきました!」という牛乳がこうして売っています。おいしいですよ~。
除夜の鐘ゴーンではなく、花火でドーン!
お祭り好き、お祝い好きなコソボ人。もちろん新年もわいわい迎えます。若者たち…いや、若者に限らず多くの人が街に繰り出し、花火や爆竹で派手にお祝いします。特に首都プリシュティナはドーンドーンうるさいですよ~。
こちらの写真は2018年1月1日になってすぐのプリシュティナ。寒い中繰り出す人々の多さよ…。別に繰り出したところで店が開いてるわけでもないし何もないのですが、知り合いと会って「新年おめでとう」と言い合うのがいいのでしょうね。