服屋に並ぶマネキンたち。一般的に、マネキンはスタイル抜群だけど、髪が生えていなかったり、真っ白で表情がなかったり、冷たい雰囲気だ。
なんでか知らんが、顔がないやつもいる…。
手足までないやつもいる…。こうなるともはやハンガーに近い。
とにかく、没個性。それがマネキン。そう思っていないだろうか?
今日は、コソボのお店でよく見られる、個性的なマネキンを紹介しよう!あなたのマネキンのイメージが変わること請け合いだ。
ドラマチックな女たち
この着飾った美しい女性たちを見てほしい。仲良し3人が共通の友人の結婚式に参列した際に起きた、ちょっとしたドラマが見えてくるはずだ。
ブブリーナとアルタは、ウルカの最近破局した元彼がいるのを発見してしまった。しかも新しい彼女連れ…。最悪だ。
ブブリーナは、さりげなく違う方向を向くことにした。ウルカがあの男に気付きませんように!
アルタは、とにかくウルカが元彼の方を見ないようにとの思いが先行して、少々不自然な表情とポーズをとっている。これでは明らかに何かを隠しているのが分かってしまう。
残念だ…。ウルカもやはり元彼に気付いてしまった。まだ失恋から立ち直っていないのは見ての通りだ。
珍しい体型の男
2mを超えると思われる身長。丁寧にセットされた髪。まっすぐ前を向く大きな目。不満そうで何か言いたげな口元。がっしりした肩に、やや内股の足。サイズが合わないパンツに乗っかったお腹は、フィット感のあるトップスでは隠しきれない。
いや、なんだコイツ…
ちょっとガラの悪い男
こちらはなかなかのコワモテ。ツルツルに剃り上げたスキンヘッドに、綺麗に作り込まれた髭。剃り込みを入れた眉も印象的だ。
よく見るとアメリカの国旗をパロったような不思議な柄のタンクトップからは、鍛え上げられた逞しい腕が伸びている。だが意外にも手首は細く、手は小さい。
不思議な鳥のような生き物の刺繍が入ったパンツ。謎のモチーフのネックレス。モノトーンなのにオーソドックスではないスニーカー。
不思議さで統一されたコーディネートだ。
なんだかんだ言って、イケメンだ。
無邪気な子どもたち
いつもよりだいぶ早く目覚めた朝6時。今日は家族旅行へ行く日だ。ずいぶん前から張り切って荷造りしていたから、僕はすぐにでも出発できるのに、大人たちはどうしてこうものろいのか…。早く行こうよ〜!もうそろそろ堪忍袋の緒が切れちゃうよ〜!
幼児らしいふっくら体型に儚げな眉とイノセントな垂れ目。血色が良くて爪もピンク色だ。ただ、左手の小指は、いたずら中に怪我をして血が出てしまったのだろうか、少し赤いように見える。ぼく、大丈夫かい?家族旅行の準備でバタバタしている大人たちに構ってもらえないからか、少し寂しそうだ。
コソボにマネキンを見に行こう!
いかがだっただろうか?
これらは、数ある個性的なマネキンのほんの一部。スートーリー性のあるマネキンたちを見るのはとてもおもしろいものだ。
さあ、あなたも、お気に入りのマネキンを探しにコソボに行こう!