コソボの基本情報

※()内はアルバニア語/セルビア語

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コソボ共和国(Republika e Kosovës/Република Косово)

面積10,908km2(岐阜県と同じくらい)
首都プリシュティナ(Prishtinë/Приштина)
人口180.5万人(2018年)
公用語アルバニア語、セルビア語
通貨ユーロ
独立宣言2008年2月17日
GDP79憶ドル(2018年)
国境セルビア、モンテネグロ、アルバニア、北マケドニア
日本との時差

-8時間(サマータイムは-7時間)

外務省ホームページ(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/kosovo/data.html)のデータを元に作成

位置

バルカン半島の地図
バルカン半島の地図。黄色い部分がコソボ

コソボは東ヨーロッパのバルカン半島に位置します。なぜかよくアフリカにあると間違われるんですが、違いますよ〜。

ご覧のとおり、コソボは内陸国なので、海への憧れがすごいです。みんな海が大好きで、夏は近隣国のビーチへ遊びに行くんですよ!

主な産業

コソボの畑
道路のわきに広がる畑

コソボの主要産業は農業です。郊外を車で走れば、道路の脇には畑が広がっています。家族経営の小規模の農家が多いです。私の印象では、一番目につくのはトウモロコシ畑。コソボのトウモロコシはモチモチで、茹でずに焼いて食べます。

また、鉱物資源にも恵まれており、ヨーロッパ最大級の亜鉛鉱山もあります。

気候

雪に覆われた首都プリシュティナ
雪に覆われた首都プリシュティナ

コソボの緯度は北海道と同じくらい。四季はありますが、寒暖の差がとてもとても激しいです。夏は40度を超えることもありますが、冬は-20度になることも!数メートルの積雪も珍しくありません。

夏でも昼と夜の気温は15度以上変わるのがざらなので、夜は涼しくて寝苦しいことはありません。また、カラッとした気候で、昼間も日陰だと日本の夏よりは過ごしやすいです。

民族

ゴーラ人の集落
プリズレン郊外にあるゴーラ人が住む集落

コソボの民族構成は、90%以上がアルバニア人で、それ以外は主にセルビア人、ボシュニャク人、ゴーラ人、トルコ人、ロマとなります。いくつかの民族の名前は、日本ではあまり耳慣れないですよね。

ボシュニャク人はセルビア人と同じ南スラヴ系ですがイスラム教を信奉しています。ゴーラ人は、定義がとても難しくて私もあまり詳しくはないのですが、独自の言語と文化を持っています。ロマは以前はジプシーと呼ばれていた人々ですね。インドにルーツがあると考えられており、ヨーロッパ各地に居住しています。

言葉

コソボの公用語はアルバニア語とセルビア語ですが、人口の90%以上がアルバニア人であるため、日常的に使われるのはアルバニア語です。

セルビア語はスラヴ語派なので、ロシア語と似ていますが、アルバニア語は独自の体系を持った言語です。

コソボのアルバニア人が日常的に使うアルバニア語って、セルビア語やトルコ語の借用語がけっこう多いんです。アルバニア語の辞書には出てこない言葉がたくさんあります。すごく豊かでステキだと思いませんか?

宗教

モスク
モスクは数多く、風景とマッチして綺麗

アルバニア人はほとんどがイスラム教徒ですが、カトリック教徒もいます。セルビア人はセルビア正教を信仰しています。

国民の大半がムスリムということになりますが、コソボの人は、日本で考えられる一般的なムスリムのイメージとは異なっているかもしれません。

中には戒律を厳しく守っている人もいますが、レストランではお酒も気軽に飲めますし、女性は自分が着たい服を着ています。

町中にはモスクがあって、とても綺麗です。モスクと教会がすぐ近くにあることも。みんな宗教の違いにはとても寛容です。(ただ、無宗教だと言うとびっくりされることが多いです。)

世界遺産

Embed from Getty Images

コソボに世界遺産があるのはご存じでしょうか?「コソボの中世建造物群」として、デチャン(Deçan/Дечани)、ペーヤ(Pejë/Пећ)、プリズレン(Prizren/Призрен)、グラチャニツァ( Graçanicë/Грачаница)にある修道院・教会です。これらはセルビア正教のもので、建造は12世紀~14世紀前半と大変古く、歴史的価値がとても高いのです。

なお、残念ながらコソボは世界遺産条約未締結のため、セルビアの世界遺産という位置づけになっていますが、どれもコソボ国内にあるものです。

コソボっておもしろい!

コソボは本当におもしろくて、基本情報だけでは分からない魅力が満載です。コソボのあんなことやこんなこと、どんどん紹介していくので、いろんな面を知ってもらい、興味を持ってもらえたらうれしいです!