違う言語は聞き取りも発音も難しいもので、「日本人はLとRの区別が苦手」とかよく言われますよね。
しかし、コソボの公用語であるアルバニア語は、アルファベットが独特で、LとRどころではない紛らわしい発音がいっぱいあるんです。
ということで、アルバニア語のユニークなアルファベットを紹介します!
2文字で1文字というやつが9文字ある
普通アルファベットって1文字が1文字じゃないですか。何言ってんだって思ったでしょうが、アルバニア語ではそうじゃないものもあるんですよ。
まずは下のアルファベットの表をご覧ください。
A | B | C | Ç | D | Dh | E | Ë | F |
G | Gj | H | I | J | K | L | Ll | M |
N | Nj | O | P | Q | R | Rr | S | Sh |
T | Th | U | V | X | Xh | Y | Z | Zh |
ちょっと何かが違うと思いませんか?そう、この中に2文字のくせに1文字として収まってるやつが9文字もいますね。
この不思議さは縦書きにしたらすごく際立ちます。以前コソボで東芝の何かを売ってるお店があって、看板に縦書きで「TOSHIBA」と書いてあったんですが、下の絵のようになってました。
すごく違和感を覚えましたが、これがアルバニア語では普通なんですね。
ラ行の発音は4種類!
さて、アルバニア語のアルファベットにも「L」と「R」はありますが、英語と違って「R」は巻き舌になります。
と、違いがこれだけならいいんですが、なんとその他に「LL」と「RR」というアルファベットがあるんですね。そして全部発音が違うのです。ほんと微妙な違いすぎて、聞き分けも難しいです。
私は以前は「L」の発音ができなくて、言葉が通じなかったことがあります。ずいぶん前ですが、現夫に「え、何?」みたいな反応されて、しょうがなく綴りを書いたら、君がLLって発音するから分からなかったみたいなことを言われました。
「じ」という発音だけで5種類の書き方がある
ラ行より難易度高いのが、「ズ」とか「ジュ」の発音です。
聞き分けはもっと難しい!
アルバニア語に限らず、未知の言語の未知の発音って、けっこう口の中が思いもよらぬ感じになっているようです。
試行錯誤して舌の位置を変えたり空気の抜け道を考えたりしながら練習すると、うまくいくこともあります。
が、耳はどうしても鈍くて、聞き分けの方が難しいなあと思います。
マニアックな話になっちゃいましたが、コソボの言葉おもしろいな〜と思ってもらえたら嬉しいです!